「何か質問はございませんか?」

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今はこれを読んでいる。

ちゃんとした書籍紹介は全部読み終わってからにするつもり。

今回はこの中から伊藤一葉氏の部分から。


この人は初代引田天功と同じ年に生まれ同じ年に亡くなった。

引田天功の影に隠れて絶大な人気を得られなかったわけである。

この人が売れた唯一ともいえるネタが、

マジックをしたあと次のマジックに行く前に言ったこのセリフ。

「この件に関して何かご質問はございませんか?なければ次に参ります。」

自分がこの本を読んだ限りでは大変地味な人だったように思える。

このセリフがなければ一般人で知っている人はほぼ皆無のマジシャンとなったのではないか。と思えるほどである。


今日取り上げたいのこの後である。

この人が亡くなる3カ月前の病床での日記でこんなことが書いてあったそうな。



 奇術が他の芸術(絵画、音楽等)と同じ位置にのぼることは可能か。
 歌舞伎、演劇、映画、音楽などには必ず人間紋様がある。奇術にこれはない。青春のよろこびや悲しみ、愛の美しさ、人生の重みというものが奇術にはない。つまり、人間生活にかかわっていない。これが他の物とのいちじるしい違いである。落語、講談、浪曲、そして漫才でさえ、人間ドラマはある。この見落とした部分にこそ、重大な意味が含まれているような気がする。
 奇異な見せ物として他人の興味を引くという、この一点のみで存在しているような気がする。これは人の気を引く一番手っ取り早い方法である。
 現状は大変恵まれていない。大衆芸能の世界でさえ、下座に甘んじていなければならぬ現状だ。これは何が原因だろうか。奇術という欠点が象徴されている。




人間ドラマ。

見落された重大な意味を見つけたいものである。



この件に関して何か質問はございませんか?
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